社会学

【ダラム大学で発見したイギリスに進学すべき7つの理由】アカデミックな観点から解説!くろへいの自己紹介付き!

ダラム大学留学ブログへようこそ!

みなさんこんにちは。春風亭くろへいのブログへようこそ。
21歳の今だから感じられる視点で、僕だけにしか書けない、イギリス留学ブログを徒然と書いていきたいと思います。

ダラムの夜景をぱしゃり。

幻想的でとてもきれいです。

前回のブログではCviNaという留学ブログの名前の由来について説明しましたが、

今回のブログでは

  1. 「くろへい」の自己紹介
  2. 「くろへいがイギリスの大学に進学した理由」
  3. 「イギリスのダラム大学で発見したイギリスに進学すべき7つの理由」

についてこのブログでは徹底解析をしていこうと思います。

そもそもこのブログって何!?という方はこのブログを読んでいただけると良いかと思います!


ブログ第二弾ということもありまして、前回のブログで予告した通りもう少し僕自身の素性、「春風亭くろへい」とは何者なのか?について書いていきたいと思います!

自己紹介を少しだけ。。。

1998年12月22日

東京の練馬で生まれる。

2002~2004年

幼稚園デビュー。記念すべき最初のかけっこは6人中5位。笑

この時のビデオ見てたら、まったく勝ち負けを気にせずよそ見しながら歩いている自分がいました。

このころからマイペースだったんだぁ。。。と感動しました。笑

2005~2011年

地元の小学校へ進学。

小学校一年生からSAPIX小学部に通わせてもらっていました。

よくわからないまま「もうすぐ一年生」というテストがあったのでそこに意味が分からないままテストを受けて、ほぼ全員が合格する入塾試験に不合格。

しかし、家に帰った後お父さんが一問採点ミスを見つけ、塾に連絡したところ無事入塾試験に合格しました。

2011~2014年

慶應中等部に中学受験を経て入学。テニス部に入部したほか、あまり友達ができずに図書館にずっと籠ることを始める。ここでたくさんの古典や随筆文、昭和の小説にはまる。

2014~2017年

慶應志木高校へ進学。たくさんの恩師に出会う。部活で念願のバレー部に入部する。本好きはずっと継続していたが部活が忙しくなり、なかなか質の高い読書ができなくなる。

高校三年生で内部進学で慶應大学経済学部に進学するのではなく、イギリスのダラム大学に進学することを決める。

2018~2019年

Durham University Foundation Centreに入学。ここで大学ゼロ年生をする。

A-Levelを取っていなかったのでここでA-Levelと同様の資格を一年かけて取る。

Durham University Foundation Centreの話はまたどこか違うブログで書こうと思います!

この当時はダラム大学のキャンパスがあるダラムではなく、ダラム大学の分校であるストックトンという町にあるクイーンズキャンパスでやりました。

2019年~

Durham UniversityのLiberal Artsに進学。

一年生では美術史、哲学、教育学、神学を専攻。

二年生では、美術史、教育社会学、社会学を専攻。特に社会学を多角的な視点から考察することで大学での勉強が楽しくなってくる。

ダラム大学で発見したイギリスに進学すべき7つの理由

最近就職活動を少しずつではありますが始めて、自分の経歴を話していくうちになぜイギリスの大学、そしてダラム大学に行ったのか質問されることが多くなり、これを機会に自分でも少し内省する機会が多くなりました。
その中でなぜイギリスに決めたのかという大きな決め手が7つほどあるなぁと感じたのでここに記しておきます。

【理由1】イギリス英語が好きだったから

これを一番初めの理由に書くと、「え、そんなことかよ」と笑われてしまうかと思います。

でも、自分の中で英語のアクセントのみならず言葉の持つ響きっていうのはかなり重要なポイントです。

今まで僕が高校生までに慣れ親しんできたイギリス英語のアクセントは中流階級の南部イングランドのアクセントですが、主にそれが好きでそれを話す自分になりたかったんだと思います。笑

アクセントってネイティブの中でも結構重要な位置を占めるそうです。

特に大学一年生の時は自分の周りの子たちのトピックは常にアクセントに関する話題が占めていました。

  • 朝ごはんを友達と食べても、「あなたのアクセント聞いたことがないわ、どちらからご出身で?」
  • 昼ごはんを友達と食べても、「あの子のアクセント可愛いよね」
  • 夜ご飯を友達と食べても、「あの子は僕たちよりも上流階級な英語だね」

などなど、こんな漢字の会話が飛び交っていてさすがイギリス!って感じでした笑

【理由2】イギリス留学✖️アクセントで学んだこと

また、イギリス映画「My fair Lady」にもみられるようにアクセントをテーマに丸々一本映画を作ってしまう国でもあります。

ですので、我ながらアクセントでイギリスを進学先に選んだっていうのは面白いチョイスだったなぁと思っています。

また、アクセントオタクな国イギリスだからこそ(?)、社会学でアクセントがどう対人関係に影響するかなどみっちり学びます。


おかげで今では、アクセントがどう自分の階級や出身地を指し示す指標として使われ、それがどう自分の「特権」になったり、はたまた逆に作用したり。。。を社会学で学んでいます。

アクセントに惹かれて留学した自分の行動を顧みて、アクセントが持つ「パワー」に注意し、自分自身が持つ対人関係にどう作用しているのかに注意をはらいながら暮らしています。

でもこれって、英語だけじゃなくて日本語でも起こるとおもうんです。

例えば、地方方言の日本語と標準語の響きには少し差があり、地方出身者の日本語を聞いて彼らを無意識的に下に見てしまうことが一対一の対人関係で起こりうると思います。

しかしながらアクセントなどは自分ではどうすることもできないものでそれによって人を卑下するのは違いますよね。

イギリス留学を通じて、しっかりとこういうところを意識しながら生活しなきゃなぁということなどを学びました。

よって、アクセントが好きで行ったイギリスという地は、思いがけず社会学の自分の興味にもリンクした研究ができる良い研究土壌でもあったことが分かり、結果自分にとってイギリスという選択はあっていたと思っています。

【理由3】自分の好きな専攻を深く、みっちりとできる環境に惹かれて

アメリカや日本の大学は大学一年生は教養科目を幅広く取り、「知見を広める年」と定めていると思います。

その一方で、イギリスはそれがありません。すなわち、自分の好きな専攻をものすごく深くハイレベルに突き詰めることができます。

日本の社会学者で高等教育機関について研究している研究者「苅谷剛彦」先生がいらっしゃるのですが、その先生から引用させていただくと、オックスフォードはチュートリアルという授業スタイルを通して学部生にアーギュメントする力をつけさせることを最重要視して教育を行っているそうです。

もっとアカデミックな観点からイギリス進学を捉え直したい方は是非こちらの書籍を参考にしてみてください。

【理由4】イギリスの大学教育制度を色濃く反映しているダラム大学

僕の通っているダラム大学も、大学が公式に用意したカリキュラム

  • 週に一回のディスカッション
  • 週一回のインタラクティブなレクチャー

に加え、生徒たちが自分たちでたくさんアクションを起こしています。例えば、

  • 社会学サークル、哲学サークルなどの開設と運営
  • 大学のディスカッション後に議論が昂じて授業後にカフェにいき、コーヒー片手に議論
  • 大学でできる友達などとお互いにならった観点から一つのトピックに対して議論
  • 教授もオープンオフィスアワー(メール出すといつでもオフィスアワーを組んでくれる制度)というスタンスをとっている人が多々いるので、教授にメールでアポをとり、議論

などができています。てんこ盛りですね。実はこの大学のインフォーマルな繋がりがとても大事で、これがイギリスの大学の学びの場を形作っていると言っても過言ではありません。苅谷先生が詳しく説明してくださっていますので、興味のある方は以下のリンクから読んでみてください。

【理由5】ライティングでのアーギュメント能力をしっかり鍛えられる

さらに、口頭でのアーギュメント能力にくわえて、ライティングでのアーギュメント能力向上にも努めています。

一学期に2回、エッセイを各科目提出しなくては行けない。という状況が大学生のライティングアーギュメント能力の向上に役立っていると思います。

チュートリアルに近い教育制度を整え、アーギュメント能力を高められる環境にあると思います。

したがってイギリスに決めたのは、イギリスの大学は三年制なので、自分の専攻をしっかりと決めて、それだけを三年間みっちり勉強する人にはぴったりの環境だったので、教育社会学、社会学そして文系科目を専攻したかった僕にとってはイギリスという大学はアカデミックカルチャーも含め最適な選択肢だったのだと思います。

つまり、学部時代から専門性の高いことができるイギリスの大学、そしてとくに教育学、社会学に強いダラム大学に選択肢を絞りました。

【理由6】高校の恩師の影響

ここまでたくさん書いてきましたが、なぜ人文/社会学系の方面に興味を持ったかを話していなかったと思うので最後にその理由を少し追記したいと思います。

慶應義塾中等部に入って以来、そのままの内部進学で慶應志木高校に進学したのですが、その高校で自分の好きな科目を目をキラキラさせて生徒に訴えかけるように教えてくださる、たくさんの素敵な、すこし変わった先生方との素敵な出会いがありました。特に古典の授業と高校三年生の時の選択授業が面白かったです。

古典の授業と聞くと普通は文法や言葉の暗記などを思い浮かべがちだと思いますが、僕の受けた授業は3年間かけて千と千尋の神隠し、となりのトトロ、ポニョを古典の授業で分析しました。

選択授業の一つに哲学の授業を取ったのですが、これもなかなか癖のある授業で一年かけてみっちりオルテガの大衆の反逆を分析した哲学の授業で、さらに世界史の大きな枠の中でどのようにオルテガのアイディアが生まれたのか考察もしながらという専門性の高い授業でした。

このような「変な」授業で知的好奇心を満たされていた僕は人文系がみっちり深く学べるイギリスの大学に行きたいと思ったのは必然でした。

【理由7】教育学という夢

高校二年生の時に斉藤孝教授がこれからどういう教育が求められているのか、どのような教師像が求められるのか、分析した親書を読み漁りました。

気が付いたら、「教育」という未知の可能性にときめいている自分がいました。

だって、大統領になる人も、大企業の社長になる人も、アイドルも、みーーーんな例外なく教育を小さいころ受けるんですよ!(Home Educationは例外ですが)

「教育」を学んだら世界の仕組みが見える。仕組みが見えたらより良い方向に変えていける。教育を変えることで、世界を今よりもよりよくできる。

完全に教育学の虜になりました。

*専攻分野

ここまで書いて、皆さんはこう思ってるはずです。

こいつ、こんなに教育オタクなら教育学一本に絞って勉強しているんだろうな。。。と!

残念ながら、答えは✖です!(=゚ω゚)ノ

専攻はリベラルアーツを取っています!

なぜかって?それはね。。。

ダラム大学は教育学部でイギリスで一番、世界でも高ランクに位置する大学ですが、ダラムの教育学はもちろん先生育成のコースも含んでます。

でも、僕がやりたいのはそうじゃない。どう「教育」が現代の人々を「洗脳」し、彼らのアイデンティティを作っているか。

そして彼らのアイデンティティが集合的アイデンティティになった社会構造はどんなものか。

それを分析したいんです。

なので、人文学の範囲内ならやりたいもの6つ取っていいよ!(履修の仕組みなどは後ほど詳しく書きますね!)というリベラルアーツ学部に入り直し。。。笑

今の専攻は、、

  • 教育学から2コース、
  • 宗教学から2コース、
  • 哲学から1コース
  • 美術から1コース

です!

【追記】

二年生になってからは、

  • 社会学から2コース
  • 教育社会学から1コース
  • 美術史から3コース

とっています!

Durham University(ダラム大学)の概要

ダラム大学の特徴3つ!

  • カレッジ制/伝統がある!
  • ユネスコ世界遺産に登録されている大聖堂をイベントや授業で使う!
  • Formal Dinner (スーツとガウンを着てのご飯)!

ダラム大学のカレッジについて

まず、ダラム大学といえばカレッジ制の大学。イギリスで古くから伝統的にとられている方式で、今はオックスフォードとケンブリッジ、そしてダラムが使っている方式です。

ダラム大学生は全員、入学後、16個あるCollegeに振り分けられます。ハリーポッターの組み分けを思い描けますか?ハリーポッターは4つのカレッジに生徒が入学後振り分けられますが、ダラムは16です!

そして、振り分けられたカレッジがあなたの新しい家、ホームになります!

僕は比較的新しい、小さなカレッジ、Trevelyan Collegeに配属されました!日常の大半を寮で過ごすので、カレッジの友達とはすぐに仲良くなります!

面白いことに、各カレッジには各カレッジごとの雰囲気があって、新入生もすぐ、そのカレッジの色に染まっていきます!不思議ですね!

また、みんなカレッジへの帰属意識が強く、大学卒業してダラム大学を卒業した人同士で話をすると、一番最初にみんな、

Which college are you at?

と質問するらしいです!笑

ダラムといえば、膨大な歴史的な背景が積み重なった土地

1130年に建てられた大聖堂や、お城がユネスコの世界文化遺産として残されている、中世ヨーロッパの雰囲気が漂う街です。

そして、ここがイギリス的だな!って思うところなんですが、ちゃんとこういう施設を今でも大切に使っているんですね。

入学式はこの大聖堂で行いますし、お城には一定数の大学生が住んでいます。

ダラム特有のFormal Dinner

カレッジによって頻度は違いますが、みんなできちっとスーツ着て、ガウン羽織って食事をするFormal Dinnerがあることです。ここで新入生は世界に出ても恥ずかしくないよう、テーブルマナーをしつけられます。

入学式の詳しい様子、Formal Dinnerのレポートはまた次回に、詳しく書きたいと思います!!

最後に

何か質問、これに関してもっと深く書いてほしい!など要望、メールにて受け付けます!

頑張れ!や、面白かった!などの感想でもうれしいです!ぜひコメントしてくださいね!お待ちしてます!